東京目白のキッシュ、ケークサレ専門店。料理研究家三宅郁美がパリで学んだ手作りキッシュを旬の食材を使い日本人好みの味にしました。生地が薄く、具がたっぷり、ランチや食事の一品として、またビールやワインなどのお酒に合わせてお楽しみください。

 

ケーク・サレの想い出

ケーク・サレの想い出

フランス人の友人が郊外に田舎屋を買ったとのこと。
週末に遊びにおいでと誘ってくれました。
パリから車で2時間ほど走れば、フランスはすっかり田園風景。
古い農家を買って、友人を伴ってはみんなで週末を過ごし、全員で壁の色塗りをしたり、塀を直したり。庭の木を切って薪を作り冬に備えたり。
町の中心に建つ教会と、週末にだけその脇に小さなマルシェ(朝市)が立つ町は、静かで美しい小さな町でした。
パリでは、町の角々に毎朝良い香りを漂わせて焼きあがるパン屋さんがあり、それが当たり前の生活ですが、少し郊外へ出るとそれは贅沢なことと気づかされます。週1回のマルシェで買った焼立てバゲットを頬張るのを楽しみに、それ以外は、日持ちするカンパーニュだったり、パンドゥミ・セック(小型食パンを乾燥させたもの風)だったりすることも。
フランス人はみんないつも焼立てのバゲットやクロワッサンを楽しめているということではないようです。
そんな田舎で友人がパン代わりに冷蔵庫の中を見て手早く作ってくれた家庭料理が「ケーク・サレ」。名前の通り「塩味のケーキ」です。形は甘いパウンドケーキと同じですが、食材をサラダ油やチーズで焼き込んだお惣菜、お食事のパウンドケーキです。
パンのように発酵時間もいらず、ボウル一つで混ぜて出来るひと品で、他の料理を作っている間にオーブンで焼き上げて作ります。

パン代わりに食事の時に頂いたり、そのままおやつや軽食にしたり、サンドイッチのようにお弁当にしたりと活躍し、いつの間にか我家でも定番の家庭料理になりました。
ホームパーティにお呼びした全員が集まる前の、アペリティフのフィンガーフードとして小さく切ってお出しするとアッという間に無くなり、大好評ですよ。

15年程前、私が初めて女性誌へレシピを紹介した時は「ケーク・サレ」という言葉が受け入れてもらえず「ハムのショートブレッド」というネーミングでした。
2009年フランスの料理研究家マダム・ソフィさんが「ケーク・サレ」のレシピ本を発表したらヨーロッパ各国で大ヒット。印税で田舎にマダム・ソフィのケーク・サレ御殿が建ったと有名になりました。私のレシピ本「キッシュ&タルト」「ケーク・サレ&パウンドケーキ」もお陰様で重版を重ねておりまして、買い物用の自転車を新調いたしましたが、それも使用頻度が多すぎて既にガタガタ、ヨレヨレ。御殿までは程遠いのが現状です(笑)。
ケーク・サレもキッシュ同様に、先様へのお土産にも大変喜んでいただいておりますので、是非ともお試しくださいませ。

エッフェル塔が美しいパリの夜景

帆船のエンブレム
「漂えど沈まず」フランス人の象徴的なモチーフです

主催する料理サロンのパリツアー

世界中を食べ歩いて40カ国

  • キッシュとケークサクレの作り方
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